イスラエルという国
中近東の情勢が緊迫しています。
近年、世界のニュースにしばしばイスラエルの名が登場しますが、イスラエルという国はどのような国なのでしょうか。
現在のイスラエルは、1948年に、英国の委任統治下にあったパレスチナの土地を分割し、一方にユダヤ人国家を、他方にアラブ人国家を造るという国連の分割案を、ユダヤ人側が受け入れ建国されました。
国の面積は日本の四国くらいであり、人口も600万人ほどの小さな国です。
この小さな国が、なぜしばしば世界の大きなニュースとなるのでしょうか。
ユダヤ人の国イスラエルの建国は、世界の歴史の中でも例の無い出来事でした。ユダヤ人国家は紀元七十年に、ローマ帝国に滅ぼされ、世界に離散させられるまで、約千年にわたり現在と同じ場所に存在していました。滅亡後も、少数のユダヤ人はこの地に二千年間住み続けてきました。
ロシアにおけるポグロム(ユダヤ人虐殺)をはじめ、世界のいたるところでユダヤ人の迫害が起こり、ユダヤ人国家の再建の必要性が叫ばれてきましたが、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人絶滅計画)がそれを決定的なものとしました。
そして、1948年に父祖の地に、2千年ぶりに国が再建されたのです。このような例は、世界の歴史に例を見ません。
イスラエルは国連の分割案を受け入れましたが、アラブ側はこれに反対し戦争となり、それ以来60年近く紛争が継続してきました。現在では、アラブの国々の中にもイスラエルの存在を認める国が増えてきましたが、それを認めないハマスやヒズボラなどの過激派との間の戦いがなお続いているのです。
聖書の預言
政治的な問題や論争はさておき、わたしたちがイスラエルに注目するのは、イスラエル国家の再建やエルサレム問題、またイスラエルが世界情勢にどのような影響を与えるかなど、すべてが聖書に預言されているという点です。一例をあげますと、旧約聖書のゼカリヤ書(紀元前6世紀頃)には、終末時代に次のようなことが起こることが預言されています。
「その日、わたしはエルサレムをあらゆる民にとって重い石とする。それを持ち上げようとする者は、深い傷を負う。地のあらゆる国々が集まり、エルサレムに立ち向かう。」(ゼカリヤ12:3)
「人の三分の二は死に絶え、三分の一が残る。」(同13:8)
「その日、主は御足をもってエルサレムの東にあるオリーブ山の上に立たれる。」(同14:4)
以上の預言は、分かりやすく説明しますと、
1.イスラエルという国家が再建されていること。
2.かつてイスラエルの首都であり、ユダヤ教の神殿が存在したエルサレムが、イスラエルの手に帰っていること。
3.世界のほとんどの国が、再びエルサレムを、イスラエルの手から取り上げようとして攻撃をしかけるが、かえって致命的な敗北を喫すること。
4.エルサレム問題が世界戦争の発火点となり、パレスチナ周辺の人口の三分の二が失われること。
5.そのような時に、メシヤ(キリスト)が介入され、世界に平和がもたらされること。
以上の内、1と2はすでに実現しています。聖書預言は、すべて世界の歴史の中に実現してきていますので、以下の預言も必ず実現するでしょう。
イスラエルは神の時計
「今、歴史はどのような時点にさしかかっているのか、今後、世界にどのようなことが起こるのか。」
それは、神の時計といわれるイスラエルの動きに注目し、神の時刻表である聖書の預言を学ぶことによってのみ理解することが出来るのです。
確かに、世界は歴史の終末に向かって暴走しています。国連も、大国の力もこれにストップをかけることはできません。
人類の唯一の希望は、メシヤ(キリスト)の再臨にあります。これを実現するために、あなたも祈り、労する人になりましょう。
『ぶどう樹』608号(2006年10月)

コメント
コメントを投稿